[虫歯治療]
治療に入る前にしっかりカウンセリング、治療方法についてご説明させていただきます。
痛みを少なく、なるべく削らないよう、必要最小限の治療を心がけています 。
治療法(虫歯の段階別治療法)
CO
フッ化物(フッ素)を応用し経過観察を行います
C1
感染した歯質を取り除き白い樹脂で埋めます
ごく初期のC1の場合、Coと
おなじ様に慎重に経過観察する場合もあります
C2
C1と同じように悪くなってしまった部分を取り除き、
詰め物をします
場所によってはかたどりをして精密な被せ物をすることもあります
C3
いわゆる「神経を取る」「根っこの治療」をします。当院では根っこの先まで消毒する薬を使用します
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最終的には心棒をたてて、補強し、被せ物を
します
C4
多くの場合、抜歯となります
入れ歯の固定装置として利用したり、インプラントに備えて骨を保存するため引っぱりあげることもあります
※C2〜C3
ギリギリでC3!というケースではあえて感染した部分を取り除かず、3-MIXという薬を使い神経を保存する場合もあります。
神経を取った歯はもろくなってしまいます。
↓詳しく
神経が残っている歯に比べて神経を抜いてしまった歯は同時に
歯の中にある血管も失われてしまうため、代謝がなくなりもろい歯に
なってしまいます。
「もう少しで虫歯に侵された部位を全て除去できるが、そうすると神経部分まで到達してしまい神経を取らざるを得なくなる」という初期のC3の場合に最後の感染歯質をあえて残し、虫歯菌によく効く3種類の
抗生物質を混合した“3-MIX”で覆い様子を見る治療方法があります
100%成功するとは限りませんが神経は一度取ってしまうと二度と
元にもどりませんので適応症であれば試してみる価値のある方法です
3ヵ月後、根っこの先が
石灰化して、閉鎖しています
根っこの先の病巣部に
直接お薬を注入します
虫歯が大きく、神経を取らざるを得なくなった場合はまず
根菅治療を行います。
虫歯菌に侵された神経を取り除き、神経が収まっていた空間(先細りのトンネル状)の形を整え、薬を染み込ませた綿を留置し、それを週一回程度で交換し空間の殺菌消毒をします。
空間がきれいになったあと、当院では根っこの先(外)の組織に潜んでいる細菌も無毒化するために根っこの先に軟膏状のお薬を押し出し、
殺菌を図ります。
根っこの治療は 奥のほうの歯であればあるほど治療がしにくく時間がかかります。
しかしこの処置をおろそかにすると数年後に、取り残した細菌や、神経のカスが原因で根っこの先に病気が起こってしまいます。
再治療をするには、せっかくかぶせた被せ物や土台を全て除去しなくてはならず、術者、患者樣ともに大きな負担となります。
当医院では十分な時間をかけて慎重に根管治療を行っております。
[歯周治療]
成人してから歯を失うほとんどの原因は歯周病(歯槽膿漏)です。
とりわけ働き盛りの50代に最も喪失率が高くなります。
慢性的に進行することが常で、痛みなどの自覚症状がないのがこの疾患の特徴です。したがってつい手遅れになってしまうことがおおいのです。
当医院では歯周病の進行を知る「ポケット測定」(歯と歯肉の
剥がれ)と歯頚部の周りに付着する歯垢を採取し細菌の種類
(位相差顕微鏡による観察)から歯周病の病状を把握してゆきます。
検査結果に基づき刷掃指導、歯石除去、咬合調整等を行い経過を
診ます。
骨が失われた部分に器具がずぶずぶと入っていきます
進行したケースには歯周外科処置が必要になりますが、ケースによっては(骨の吸収が大きいなど)歯槽骨を造成するために特殊な膜や人工骨あるいは蛋白質製剤等を用いて再生治療を行っています。
歯を支えている骨が失われています
歯茎をめくってみると実際に骨が失われているのがわかります
その部分に特殊なタンパク質を塗り、人工の骨を
移植し、失われた骨を回復しました
歯周病に罹患する要因として歯垢以外には歯牙にかかる異常な力があげられます。例えば咬合不調和な被せ物や詰め物あるいは無意識におこなう食いしばりや歯軋りです。補綴物に対しては咬み合わせの調整、悪習癖に対してはマウスピースの装着をおすすめいたしております。
歯軋りによって歯が磨り減っています
歯を守るマウスピースを装着